|
武将であった信長は、いち早く"茶の湯"や"聞香"に興味と情熱を注いだことでも知られています。そして"茶"や"香"の中にも戦いのあり方や独自のビジョンを見出していました。戦いのさなかに風流さえ愛でるという、意外にもフェミニスト的な側面を見せる彼は、神木とされた香木、あの"蘭奢待"を切り取るという聖域さえ臆しないセンセーショナルな行動に出ます。しかし、それさえ彼にとっては「天下布武」という壮大なビジョンの前にはごく当り前の事だったのかも知れません。「そこに"権力の香り"があるから獲る」という合理的でストレートな発想は、他の何物でもない"唯一の存在"を示す一つの儀式でもあったのでしょう。「敦盛」を唄い踊り、茶の湯や香を愛で、楽市楽座を開き、そして戦い、自らのビジョンを切り開いていったこの"天才"の源は独創性と創造力に溢れています。現代の私達に必要なのは、このビジョンを生み出す力、"ビジョン創造力"ではないでしょうか。
国宝「正倉院」に、今も1200年もの時を超えて薫る名香木「蘭奢待」をイメージさせる壮麗で幽玄、そして深淵な香り、「NOBUNAGA
noYUME ver,1」は、疲弊・迷走する日本人のスピリットに"活"と"粋"を吹き込みます。希薄でどこか迎合した香りばかりが溢れる中、構想より5年の歳月を経て、ついに具現化された「信長の夢」ver,1は「蘭奢待」の香り、「沈香」(伽羅)と同じ香料を配した、究極のレシピ(調配合)から成り立っており、まさに世界のどの香りにも媚びない
揺るぎないビジョンが薫ります。
|