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ご存知の通り、現在でも関西と関東にはその風習などの違いから、様々な部分において好まれるものが違ってきました。今回は、和装の世界においてどのような好みの違いがあったのか、見ていきたいと思います。

「京の着だおれ」と「江戸の履だおれ」

上記の言葉に代表されるように、関西と関東とでは、好みや風習に於いてまで違いがみられます。男女に関しても、「東男に京女」、男らしさは東男であり女らしさは京女であると言われました。家の繁栄では「関東は長男が跡取り」「関西は婿入り」。この考え方が最もお家安泰という考え方がありました。食生活では「西の塩味」「東の醤油味」。つまり薄味に対して濃味。西は良い塩が取れたということであり、東は発展途上であったため、食べ物は必然的に濃い味となっていったようです。このようなことから、着物や帯の柄・色に関しても、またその着方・結び方に至るまで、関西好み・江戸好みと言われる風習があるのです。今日においても尚その傾向は残っており、太平洋側では箱根を境に、日本海側では糸魚川あたりでその好みが別れているようです。

材質や色使い、草履そのもののサイズ、鼻緒のかたちなど、西と東とでは今もなお、その地方の好みや風習が息づいています。華やかさを象徴する「雅」に対して渋さを象徴する「粋」。一言で表すなら、こんな言葉でしょうか。下記に簡単な東西比較を並べてみました。今後草履を選ぶ際に、このようなことを参考にされると、またひとつ日本の伝統である「和装」の奥深さが見えてくるかもしれません。

西
 

布(西陣織・佐賀錦)
材質
皮革
西の方が長い
サイズ
東の方がやや短い
薄めで平たい
鼻緒
厚みがあって丸みがある
発色の良い華やかな色づかい
渋めでシックな色づかい
段はない(一枚芯)
かかと
段がある(2芯・3芯)
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